山口恭一の人生を変える就活

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なぜ就活して会社に入らなきゃいけないの?

サラリーマンは気楽な稼業か

「あなたはなぜ就職活動をするんですか? なぜ会社に入ろうと思うんですか?」
……これは、セミナー受講者に私が必ずきく質問です。
するとその都度、まあ実にいろんな答えが返ってきます。「退職金があるから」「定期的に休みが取れるから」「銀行ローンが組めるから」なんて、目先の利点にとらわれる人もいます。
そこまであからさまじゃないにせよ、「生活のため」「働かないと食べていけないから」「収入のある暮らしがしたいから」というあたりが本音でしょうか。とりあえず会社に入っておけば金持ちにはなれないにせよ、さほど貧乏でもなく、普通の暮らしができそうだと考えてるんでしょうか?
中には、「みんなが突然就活をやり出したから自分も」なんて答える学生もいます。正直といえば正直ですが、こういう人はおそらく、みんなと同じように適当にやってそこそこ給料もらえればオンの字だと思っているんでしょう。会社員なら責任の範囲が狭そうだし、自分ひとりで責任取らなくてもいいんじゃないか……と言っていた学生もいました。
サラリーマンなら気楽に仕事していればいいってなところでしょうか? これからじっくり話をしていきますが、会社勤めはそんな気楽なもんじゃありません。世の中甘くないんだぞ!と言ってやりたいですね。

会社に入れば成長させてもらえる……わけではない

「世の中の役に立ちたいから」「社会に貢献したいから」
こういうのはかなり優等生的な回答ですね。だけど、よく考えてみてください。世の中の役に立ちたいとか社会貢献したいとか本気で思うんなら、アルバイトしながらでも、ボランティア活動を生涯続けていけばいいんじゃないでしょうか。
会社に入る意味はそんなもんじゃないはずです。
次によく返ってくる答えが、「社会に適応するため、いろいろ勉強して力をつけたい」「まだ知らない自分を知りたい」「自己実現したい」「会社に入って自分を成長させたい」などというものです。
会社に入ることで自分を成長させたいという願望を持つのはとてもいいことですし、その方向は間違っていません。自己実現したいという気持ちもよくわかります。だけど、考え方の軸がちょっとずれている人も多いみたいですね。明確な目標もないのに、「どっかの会社に入りさえすれば成長させてもらえるだろう」なんて、他力本願で漠然と考えていたらダメなんです。
では、なぜ会社というしくみがあるのか、会社の存在意義とは何なのか。そういったところからまず話をしていきましょう。