山口恭一の人生を変える就活

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企業の本音=成功者の常識?

では次に企業側の人間は、いまの学生さんたちをどんなふうに見ているでしょうか。私が近ごろ話をした人たち——人材関連会社の経営者や、企業の人事採用担当者など——の“企業の本音”を次に並べてみます。

「何のために大学に入ったのか、わからないまま出てくる学生が多い。学生の実力格差が広がっている」
「とにかく甘いね。自立したいと言いながら、いつまでも親やまわりが何とかしてくれると思っている」
「何の裏付けがあるのかわからんが、やたらプライドの高い学生が大勢いる」
「学歴が採用に関係あるかときかれたら『ありません』と答えるしかないが、本当は、思いっきりある」
「一流大学出身者は欲しいけど、ほかは要らない」
「一・五流や二流の中には、自分の大学を一流と勘違いしてる学生が多いよ」
「一流大学は採るけど、それで将来や出世を保証するわけじゃない。入社後はあくまで本人しだいだ。出世しないのも、落ちこぼれていくのも大勢いるよ」
「いくら偏差値が高くたって、コミュニケーション能力がないのはダメ。偏差値と頭のよさは違う」
「就職内定率が高くなってるなんて、信じられない。売り手市場なんていうが、欲しいのは上位1〜2割だね」
「学生を面接すると、就活マニュアルを暗記してきているのがよくわかる」
「学生の面接には嘘が多い」
「成長している会社に入りたいなんて言ってるが、君のほうが成長できるのかってききたいよ」
「とにかく、仕事についても会社についても勉強してないよね。御社を希望しますと言いながら、何も調べてきてないし」
「説明会の数を回れば何とかなるってもんじゃないよ」
「そもそも、入れそうもない会社の説明会に行ったってしょうがないだろう」
「いつ買収されたり吸収合併されるかわからないのに、よく来るよ」
「いやなら辞めればいい、くらいの気軽な感覚で就活してる学生が多い。こっちもそれを見込んで、とにかく数だけは採る。最初から系列会社に飛ばすための人員も欲しいからね……」
「実力があれば、中途入社でも十分出世できる。ただ、コミュニケーション能力がないと、まわりの協力が得られないね」
「第二新卒なんて要らないよ。2〜3年で辞めたやつはまた繰り返す可能性大だよ。ただ若いだけの第二新卒はだめだけどね」

いかがですか。これらはあくまでウラ話ですが、まぎれもない本物の声です。ずいぶん身もフタもないことを言われているのがわかるでしょう。こんなふうに、学生の常識(つまり非常識)と企業の本音の間には、埋めがたいギャップがあるんです。それを知らずに社会に出ると、いきなり厳しい現実に直面して行き詰まってしまうかもしれません。
しかしこうした“企業の本音”というのは、結局は組織としての都合や、人事担当の都合です。それをすべて鵜呑みにすることが、皆さんの幸せやよい人生につながるとは限りません。企業の本音、イコール「成功者の常識」ではないんです。
それでは、企業や人事の都合に振り回されないで、真の成功者になるにはどうすればいいのでしょうか?