山口恭一の人生を変える就活

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いままでどんな勉強をしてきたか?

営業志望の学生は勉強しない

営業を目指している学生諸君には、ちょっと厳しい話が続いたかもしれませんね。もし、「自分は甘い気持ちで言ってるんじゃない。きちんと自己の適性を考えた上で、本気で営業を目指そうとしてるんだ!」と反論したい人がいるなら、それは大変喜ばしいことです。
しかしそんな人に、ここでひとつ聞いておきたいことがある。営業志望のあなたは、営業に関する勉強をいままでにしてきましたか? 営業関連の本を読んだことがありますか? 読んだとすれば、何冊くらいですか?それはどんな内容 の本でしたか?
セミナーの場で、営業志望だという学生に同じ質問をしてみると、たいていみんな黙り込んでしまいます。これまでに聞いたうちだと、営業関連の本を読んだことがある人は、私の感覚で1000人に3人——つまり0.3%くらいしかいませんでした。5冊以上読んだことがある人となると、おそらく0.1%に満たないんじゃないでしょうか。将来は起業したい、経営者になりたいという意欲のある学生ですら、あまり結果は変わりません。
また、たとえ「読んだことがあります」と答える人だって、内容を尋ねてみると覚えてないことが多い。何も印象に残っていないわけです。これじゃ、読んでない人と同レベルですよ。誰の著書かは忘れてしまっても、「これこれこういう内容の本で、こういうところが自分にはためになりました」ぐらい言えないと、読んだうちに入らないじゃないですか。
つまり、会社に入る前に営業職とは何ぞや、というようなことを勉強してくる学生なんて、ほとんど皆無なわけです。暴論を承知であえて言えば、営業を目指す人の大半は勉強嫌いです。だから、「机に向かってるより人と話すほうが好き」なんて言う。とにかく勉強しない。読まない、書かない、参考になる話を聞きに行かない、そして、メモも取らなければ訓練もしない。
これじゃどうやったって、トップランクの営業マンになんかなれません。私に言わせれば、営業の本1冊も読まないで営業を志望するなんて、自分の人生に対してずいぶん失礼な話だと思います。
「大学卒業して、その程度の心がまえでこれから40年以上の仕事人生を乗り切れると思っているのか? 同じようなことを将来、自分自身の子どもにも教えるつもりか? ふざけるな!」と叱りつけてやりたいですね。

本気でやるなら勉強しろ

もう一度繰り返します。もしかしたら一生涯それでメシを食っていくことになるかもしれない仕事なのに、参考になるような本すら読んでないなんて、自分のこれからの人生に対して失礼だと思いませんか? 人生なめちゃいけません。そんな心がまえで、これから40、50年という長い時間をずっと過ごしていこうなん て、とんでもない話です。
それはいわば、野球の試合を見たことないのに野球選手になりたいとか、漫才を見たことないのにお笑い芸人になりたいとか、ごはんも炊いたことないのに料理人になりたいとか言うのと一緒ですよ。そんなバカな話あるか! と誰でも思 いますよね。そのとおり。この“そんなバカな話”が、営業職の場合にだけ通じ るわけないじゃないですか。
ここでもう一度、このカテゴリーで最初にした質問に戻りましょう。あなたは営業という仕事に本気で興味がありますか? 「○○に興味がある」ってのは、○○にどれだけの時間を費やしてるかってことと、イコールなんですよ。
営業の勉強をしてきてない学生は、会社に入ってもやっぱり勉強しない。そうなると、当然売れません。つまり、営業志望と言いながら営業について何も勉強してない人は、知らないうちに「売れない営業マン」を目指してることになっち ゃうんです。
本気で営業やろうと思うなら、勉強しなさい。とことん訓練しなさい。
たとえ「仕事センス=営業センス」がなくても、勉強して努力すれば、トップランクのセールスになれる可能性は十分あります。なぜなら「2・6・2の法則」で言ったとおり、営業マンの下位8割は、勉強嫌いの“その他大勢”だからです。そんな中できちんと訓練すれば、まわりと差をつけることができ、必ず結果を出すことができるんです。