山口恭一の人生を変える就活

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社会人にとって重要な人脈とは?

仲よし友達と群れるのはほどほどに

皆さんには、困ったときに相談することができる友達や知り合いがたくさんいますか?
イエスと答えたあなたは、現在どのような人脈を持っているでしょうか。クラスメートとかサークル仲間、中学や高校の同級生やなんか以外に、社会的地位のある年上の人たちへつながる人脈を持っていますか?
人間はひとりじゃ生きていけません。他者との関わりの中で、自分を見つめ、自分を磨き、自分を大きくふくらませていくのが人間というもの。だからこそ、あなたが自分を成長させたければ、これからいい人脈を作っていくことが、とても大事になってくるんです。
同級生との付き合いは、立場がお互い対等だから、そりゃあ気が楽でしょう。言葉遣いもぞんざいでいいし、服装や身だしなみだって、あまり神経質になる必要はありませんからね。学生の間は、そんな仲よし友達同士の付き合いが、あなたの人的交流のほとんどを占めることが多いんじゃないでしょうか。
しかし社会へ出て、自分の力で生きていけるようになりたいと思ったら、同級生と付き合ってばかりいられませんよ。仕事の場で成長するためには、より視野を広く持って人的交流をおこない、豊富な人脈を作っていく必要が出てくるからです。ここで重要なポイントとなってくるのが、年長者——つまり人生の先輩方との付き合いなんです。
社会へ出たとたん、皆さんはたくさんの年長者に取り囲まれます。上司や先輩といった社内の人々、取引先の担当者、お客様などなど……。そしてその方々は、あなたに大人の対応、プロフェッショナルとしての対応を求めてきます。だってお客様から見れば、勤続10年のベテランだって、昨日入社したばかりの新人だって、同じ会社の人間なんですからね。
そこでひるまないためにも、年長者とお付き合いをして、そこから得られたものを自分の糧としておくべきなんです。年長者とお付き合いすれば、人生指南や貴重なアドバイスがもらえるだけでなく、目上の方との接し方そのものも会得す ることができます。
ところがこんなふうに言っても、ほとんどの新入社員は、同期入社の仲よしとしか付き合いませんね。あるいは、相変わらず学生時代の友達付き合いに精を出したりします。
これじゃ、いつまでたっても人間として成長することはできません。もちろん、たまにはホッとする場や息抜きも必要ですが、いつも同級生とつるんでいるだけじゃ、仕事のプラスには絶対なりませんよ。
できる人というのはそもそも、人付き合いは大切にするけれど、決して群れないものです。仲よし友達と群れて遊ぶのも、ほどほどにしましょう。
皆さんの人的交流、これからは8割を年長者とのお付き合いに費やすようにしてください。そして2割が仲よし友達。もし、この割合がずっと逆の状態なら、仕事で早く成長することは決して望めません。

あなたにチャンスをくれるのは年長者

というわけで、これを頭に入れといてほしい社会人にとって重要な人脈とは、何といっても年長者の人脈なんです。
なぜなら、皆さんにチャンスを与えてくれるのも、的確な情報をくれるのも、物事のノウハウを教えてくれるのも、すべて年長者だから。同級生や後輩はチャンスをくれませんよ。自分が年取ってからなら、同級生や年少の人からチャンスをもらうことも出てくるかもしれませんが、若い間は、チャンスを与えてくれる のは絶対に年長者です。
まず、考えてみて下さい。人生最初のチャンスをくれたのは、誰でしたか? やっぱり年長者、つまりご両親ですよね。この世に生まれてからいままで、何の見返りも求めず、物質面と精神面の両方で惜しみない投資をしてこられたのは、ほかでもないお父さんとお母さんでしょう。
次に、例えば学校の先生だったり、習い事の師だったり、スポーツクラブの指導者だったりという年長者が、いろんな場面でさまざまなチャンスを与えてくれたはずです。そして、会社に入れば直属の上司が指導し、評価し、チャンスをくれます。ときには仕事上手な先輩がチャンスをくれることもあるかもしれません。
こうした年長者がくれるチャンスを、逃しちゃいけません。20代で与えられたチャンスを、時間と頭を投資して生かすことのできた人だけが、30代になってさらに大きなチャンスをもらえる。そのチャンスをまた生かすことによって、人間的に成長し大きく飛躍していく——これが会社のしくみ、世の中のしくみっても んです。
そう考えてくると、成長のコツというのは年長者との交流にあるんです。仕事でチャンスをもらい、それを生かして飛躍するためには、とにかく年長者に可愛がられるようになること。これに尽きると思います。